屋根工事豆知識
「うちの屋根はいつリフォームすればいいの?」「屋根の汚れが目立ってきたけど大丈夫?」など、 屋根に関する様々な疑問にここではお答えします。
屋根材の分類
日本には様々な種類の屋根材があります。
瓦系屋根材、スレート系屋根材、金属系屋根材と大きく3つに分けられます。
■瓦系屋根材
瓦(和瓦、洋瓦)、セメント瓦、モニエル瓦
■スレート系屋根材
コロニアル、カラーベスト
■金属系屋根材
ガルバリウム鋼板屋根材、トタン屋根材(亜鉛をメッキした鋼板)
リフォーム時期
家の屋根を長持ちさせるためには、屋根材に合った定期的な点検やメンテナンスが必要です。
「リフォームの必要な屋根」「今は必要でない屋根」問わず、無料で診断は行っておりますので、少しでも気になったらご相談下さい。
■瓦系屋根材
(A)瓦・・・メンテナンス(締直し、漆喰等)を定期的にしていれば何十年も持つが、その分維持費が掛かる。
(B)セメント瓦(モニエル瓦)・・・塗料が劣化するので、15年~20年に1度の塗装が必要。
■スレート系屋根材
7年~10年に1度防水塗装が必要。20年以上経つと野地板も傷んでくるので、葺き替えが必要となる。
■金属系屋根材
(A)ガルバリウム金属屋根、石粒付ガルバリウム金属屋根・・・外的要因がなければメンテナンスフリー
(B)トタン金属屋根・・・7年~10年で塗り替えもしくは葺き替えが必要。
ルーフィング
雨水、湿気から屋根を守る防水シートの事です。降雨時に雨水が浸水してくるのを屋根材の下から、このルーフィングが防ぎます。
野地板
垂木の上に張る屋根の下地板です。 この野地板にルーフィングを敷き、屋根材を葺いていきます。
チョーキング
紫外線や風雨などの影響により、屋根部分、外壁の塗膜が劣化した状態のことをチョーキングと言います。手で触ると白い粉が付着するので、この名が付いたとされています。
屋根の面積の計算方法
屋根の面積は、家の面積(建物の延べ床面積)を元に算出します。
坪数のみで把握されている方は、下記の換算式を参考に平米数(m²)をお求め下さい。
(※家の平米数をすでに把握されている方は、そのまま【屋根の面積の概算計算式】へお進み下さい)
【坪数→平米数への換算式】
家の坪数×3.3=家の平米数(m²)
家の平米数(m²)が分かりましたら、屋根の面積を算出していきます。
【屋根の面積の概算計算式】
家の平米数(m²)×勾配数値※=屋根の平米数(m²)
※勾配数値
・ 勾配があまりない屋根 ⇒ 1.05
・ 一般的な勾配の屋根 ⇒ 1.10
・ 勾配が少し急な屋根 ⇒ 1.20
算出例:1
家の坪数が25坪で、一般的な勾配の屋根
25坪 × 3.3=82.5m²
82.5m² × 1.10(一般的な勾配の屋根)=90.75m²
算出例:2
家の平米数が90m²で勾配が少し急な屋根
90.0m² × 1.20(勾配が少し急な屋根)=108.0m²
家の立地条件、屋根材の種類、屋根の面積によってリフォーム時期、工事費は異なってきます。
「屋根材の特長比較表」を参考にしながら見ていきましょう!
屋根材の特徴比較表
項目/屋根素材 | 石粒付ガルバリウム金属屋根、ガルバリウム金属屋根 | トタン金属屋根 | スレート瓦(カラーベスト、コロニアル) | セメント瓦 (モニエル瓦) | 瓦 |
特長 | 自然石粒仕上化粧鋼板 | 薄い鉄板に亜鉛をメッキした鋼板。平板と波板があり、日本ではトタンで知られている。色褪せやサビが発生しやすい。 | 軽量で単価も安い。また施工もし易いため、瓦にかわって日本の屋根の主流となった。しかし、やや耐久年数は短い。 | 日本瓦よりも軽い。単価も安く、耐久性もある。洋風、和風、どちらの外観にも合う。 | 日本古来からの瓦は耐久性に優れていて、外的要因で壊れない限り長持ちする。素焼き瓦、陶器瓦など、種類も豊富。 |
強度 | ◎ | △ | × | △ | △ |
金属なので割れない。 | ある程度の強度はあるが、色褪せやサビなどによる劣化で強度は下がる。 | 割れやすい。 | ある程度の強度はあるが、割れやすい。 | ある程度の強度はあるが、割れやすい。 | |
標準耐久年数 | ◎ | △ | △ | ○ | ◎ |
50年~100年 30年は保証 | 10年~20年 | 20年~25年 | 30年~40年 | 50年~100年 | |
kg/1m² | ◎ | ◎ | ○ | △ | × |
非常に軽い7kg | 非常に軽い5kg | 軽い20kg | 重い40kg | 最も重い55kg | |
メンテナンス | ◎ | × | × | △ | ○ |
外的要因がなければメンテナンスフリー | 7年~10年で塗り替えもしくは葺き替えが必要。 | 7年~10年に1度防水塗装が必要。20年以上経つと野地板も傷んでくるので、葺き替えが必要となる。 | 15年~20年に1度、塗料が劣化するため塗装が必要。 | メンテナンス(締直し、漆喰等)を定期的にしていれば何十年も持つが、その分維持費が掛かる。 | |
平米単価 | ○ | ◎ | ◎ | △ | × |
約6,500円~8,500円 種類によって価格が異なる。 | 約5,000円~約6,000円 | 約4,500円~5,500円 種類によって価格が異なる。 | 約8,000円~10,000円 種類によって価格が異なる。 | 約10,000円~15,000円 種類によって価格が異なる。 |
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デメリット | 扱っているところが少ない。 | 耐久年数が短いので、その都度ランニングコストが掛かる。雨音がうるさい。 | 定期的にメンテナンスが必要。ランニングコストが非常に掛かる。 | 定期的にメンテナンスが必要。 | 重量があるため、家屋への負担が大きい。また初期費用も高く、地震に弱い。 |
屋根は紫外線や風雨から家を守る大切な部分です。
適切なメンテナンスを行うことで家は長持ちします。放置しておくと家や屋根材の老化、腐食が進んで思わぬ失費を伴う事も・・・。
露木建築では「リフォームの必要な屋根」「今は必要でない屋根」問わず、無料で診断を行っております。
大切な家族を守る「屋根」を通じて、少しでも多くの方々へ安らぎ、幸せをお届け出来ればと思います。